【ひとり旅*北海道】そいつ絶対眩しいじゃん

北海道の網走は良かった。

それまで安いゲストハウスを渡り歩き収容所のような環境で寝泊まりしていたので、お世話になる民宿が個室と知った時からテンションあげめだった。

女性の一人客が珍しいのか、名古屋から来たことが珍しいのか、民宿のおばちゃんに絡まれる絡まれる。割引券やら散策マップやら引っ張り出し、聞いてもいないのに一番近いバス停から観光スポットへの道を教えられ、最終的にsiriに「線路の向こう側にあって歩道橋よりちょっと左に見える○○っていう名前だったかな、そのバス停の場所を彼女に分かりやすく教えなさい」とちょっとsiriに同情するような指示を出していた。siriにそんな細かい指示が分かるんけ。

翌日、網走で一番行きたかった場所へ。

そう、監獄である。

ゴールデンカムイガチ勢の私は、北海道についた瞬間からゴールデンカムイ歴代OP・ED集をヘビロテしており、気分はすっかりアシリパさんだった。

 

おおおおおおおおおおこれだよこれ!!!!!!!

 

五翼放射状房と呼ばれるこの舎房、放射状に伸びる5つの舎房に囚人が幽閉されてて、中央には囚人の監視の為の見張り所がある。

上から見るとこんな感じ。作中、ここで全ての囚人が一斉に解き放たれて大乱闘になるんすよね。

引用:舎房及び中央見張所 | 博物館 網走監獄 (kangoku.jp)

 

脱獄王・白石のモデルになった白鳥由栄のコーナーもあった。この人のエピソードがすごいの。Wikipedia見て。もはやアニメだから。↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%B3%A5%E7%94%B1%E6%A0%84

 

観光スポットということでじっくり見てもせいぜい1時間程度かなと思っていたが甘かった。敷地は広いし見る場所も多い。しっかり2時間歩き回ったけど足りないくらい。

 

あ、白石だ!

 

囚人の監視が厳しくて風呂の規則も多かったらしいんだけど浴槽の深さ95cmには驚いた。と、思ったら前を歩いてた女の子2人組から「深さ95メートルらしいよ!?」「えー!やば!」という会話が聞こえて笑った。

95mの浴槽wwww誰も足つかんwwww殺す気やろwww

 

 

あ!白石だ!

あ!白石だ!

 

そう、ここは網走監獄。ゴールデンカムイで一躍有名になった場所と言っても過言ではない。

それにしても白石率高くないか…?

一角にゴールデンカムイコーナーがあった。歩き疲れてゆっくりグッズを吟味していると高校生くらいの女の子とその母親が入って来た。

母:このアニメ何?有名なの?

娘:これ、ゴールデンムカイっていうアニメだよ。この網走監獄が舞台なんだよ。

((ゴールデンムカイっていうアニメなんだよ))

((ゴールデンムカイっていうアニメ))

((ゴールデンムカイっていう))

…ゴールデン…ムカイ…?

そんな面白い間違いする人おるんや。そいつぜってー眩しいじゃん。

 

網走監獄を堪能し、北方民族博物館、オホーツク流氷館と周り民宿に帰る。

間違えた。ここ、私の部屋じゃない。

扉を閉め、部屋番号を確認する。

私の部屋だった。

そんなこんなしているうちに1階玄関からドタドタと人が入ってくる音がした。

この民宿、現場作業の出張で訪れているおっちゃん達の宿泊先にもなっているようだ。がたいのいいおっちゃん達にひとり旅で初めて北海道に来ていると伝えると、「ようこそ。北海道は飯がうめえだろ。昨日は何食った」と聞かれた。

※昨日の夕食↓

露骨に哀れんだ目を剥けられ、ご飯を食べさせてもらった。

一切の遠慮なく日本酒をぐびぐびぷはあと頂いた結果、その飲みっぷりがが評価され二次会にも行った。

札幌を訪れた時はフォロワーさんにもご馳走してもらっている。

いいよ、言いたいんだろ?乞食みてえな女だなって。私も今これ書きながら同じこと思ってるよ。あと本当に最低なんだけど、ここで食べたもの目玉飛び出るくらい美味しくて奢ってくれたおっちゃんに関しては「俺は細い女よりケツのでけえ太い女が好き」っていう東堂みたいな事言ってた記憶しかない。

それでも東堂は貧乏旅行中の私にはすっげー眩しかった。

 

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