北海道ひとり旅③無事上陸!札幌で名物を食らう

午前10時半。長かった船旅を終え、ほろ酔い気分で北海道に初上陸。なぜほろ酔い気分かというと朝から酒を一気飲みしたからである。

少し話を逸らすが、私は夏に仕事を辞めている。朝7時から終電まで働き、食事はコンビニのスムージーで済ませ、夜は目が覚醒して眠れないという生活が続いたからだ。

このひとり旅も”金が尽きるまで全力で無職を謳歌しよう期間”であり、なるべく精神的贅沢をするように心掛けている。

精神的贅沢というのは美味しいものを食べたり高い旅館に泊まったりする普通の贅沢とは違う。ここで私が言う精神的贅沢とは、自分の置かれている状況を他人と比較し、優越感に浸ることで心を豊かにしようという低俗な贅沢のことである。

例えば。
みんなが起きて学校や仕事に行きたくないなあと思っているだろう時間に「みんなが起きて学校や仕事に行きたくないなあと思っている時間だろうな」と意識しながら二度寝を楽しんだり。

みんなが学校や仕事でストレスを感じているだろう時間に「みんなが学校や仕事でストレスを感じている時間だろうな」と意識しながらすっぴんジャージで漫画を読んだり。

ほらね、最低でしょ?

そして今、私は海の上。快晴。絶好の精神的贅沢日和だ。

みんなが制服に身を包み、”まだ出社して1時間しか経ってないのかよ”と思いながらあくびを嚙み殺しているだろう時間に「みんなが制服に身を包み、”まだ出社して1時間しか経ってないのかよ”と思いながらあくびを嚙み殺しているだろう時間だろうな」と意識しながらできること…

酒だ!(am9:00)

ところが慌ててクリアアサヒを購入したものの上陸の時間が迫っており、荷物整理の時間を考えるとゆっくり飲んでいる時間がない。

そして最初に戻る。一気飲みをしたのだ。

しかも朝ごはんはマシュマロ2粒という妖精さんの食事だったため酔いが回るわ回るわ。あっという間にヘロヘロおばさんが出来上がった。

話を北海道に戻す。念願の北海道。海を渡った長旅だったせいか、初上陸した瞬間はさすがに感動した。バスに乗り、苫小牧から札幌市内に向かう。このあたりからワクワクが止まらなくなる。

 

市内に到着し、早速食事ができる場所を探す。酒の後に食べるものといえば…

上陸早々締めのラーメンを食べるべくやってきたのは札幌ら~めん共和国。

楽しかった。まさにラーメンのテーマパーク。

レトロな昭和の町が再現されている中に北海道内から厳選された8つのラーメン屋が入っている。迷った末、梅光軒というお店に入ることにした。

記念すべき北海道1食目は、味噌バターコーンラーメンに決めた。

名古屋を出発して3日。強風に煽られ甲板を駆け抜けたり、女子トイレでらっきょうの小分け軍団に遭遇したり…。色々あったけど自分の足でここまで来れた。天国のお母さん、私は無事に北海道に着いて、平日の真っ昼間から締めのラーメンを食べようとしています…それでは…ITADAKIMASU……

 旨すぎワロタwww

力強い味噌の風味にコクのあるバターが溶け込んだスープ、もちもちの麺とシャキシャキのもやし、チャーシューの塩気にコーンの甘さ。 

完食。なんだこれ…旨すぎワロタだろ… 

しかしこちらのら~めん共和国、2023年の夏に新しい商業施設ができるとかなんとかで閉店が決まっているとのこと。アクセスもよくて子どもも楽しめそうな場所なので閉店までに行く機会がある人は是非立ち寄ってみてくださいな。

 

夜は北海道在住のフォロワーK氏と共に北海道名物ザンギを食べに行った。

ザンギは北海道版の唐揚げで、唐揚げとの違いは「下味をつけるかつけないか」らしい。よく分からんが唐揚げより味が濃いめなのがザンギらしい。

うまい!!!(CV 煉獄杏寿郎)

ッか~~~この濃い味がビールにあうっ!!

と、ここでK氏が全然楽しそうじゃないことに気付いた。(しまった、K氏はお酒が飲めないんだった。私もソフトドリンクにするべきだったか!?)不安になっているとK氏がおもむろに口を開く。

「ちょっと…気持ち悪い…」

ザンギの店に連れて行ってくれたK氏はザンギの油にやられていた。

※K氏:酒は飲めないが飲み会の席で初めて飲んだカフェオレの美味しさに感動し、一度にたくさん飲んだ挙句リバースしたという経歴の持ち主。歳は私より上。彼の「ちょっと気持ち悪い」発言はちょっとじゃない可能性があるので要注意。

油分を含んでいない新鮮な空気を吸わせるため、グロッキー・K を外に連れ出し一旦撤収。早々に二軒目へ向かった。(行くんかい)

 

北海道といえば海鮮、海鮮と言えば私。そう、刺身だ。

二軒目で頂いたのがこちら。

うまい!!!(CV 煉獄杏寿郎)

これはまぐろの頬肉と、…なんだっけ…希少部位ってことしか覚えてないな。顎?瞼?…え、そんなところ食べる?………忘れた。とにかくそういう特殊な部分たちだ。

ッか~~~この脂の乗った刺身がビールにあうっ!!

初日からこんなに美味しいものばかり食べてしまっていいのだろうか…世間話をしながら刺身やらだし巻き玉子やらをつついていると穏やかに笑っていたK氏の様子が…。もしかして…。

「ちょっと…気持ち悪い…」

またかよ!!!!

刺身の店に連れて行ってくれたK氏は脂の乗った刺身にやられていた。

ここまでくるとK氏の普段の食事が気になる。

K氏「普段はアーモンドとかピーナッツとか食べてる」注意:K氏は人間である。

この日K氏はリバースすることなく、別れ際に少し不気味な微笑みを浮かべて帰っていった。

不気味な笑みは緊急事態により失いそうな理性と初対面の相手を前に守らなければならない理性との瀬戸際で絞り出された末、僅差で勝った後者の表情だったようだ。後日「正直なところあの日は死ぬかと思った、まじで吐きそうだった」と言われた。

K氏、この日はどうもありがとう! 

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